理学療法士は病院でリハビリなどの専門的な仕事をされていると思いますが、こんなことを考えたことはないでしょうか?
「自分の知識、技術を病院以外での場所で生かせないか?」
国家資格を取得し、専門知識があるのに病院だけでしか活躍の場所がないのはもったいないと思います。
そこで、この記事では理学療法士がパーソナルトレーナーとして活躍するためにどうするべきかを紹介しています!
パーソナルトレーナーと理学療法士の違い
パーソナルトレーナーはトレーニング指導、理学療法士はリハビリといったように仕事内容は大きく分けることができます。
2つの仕事の違いをもう少し詳しく項目ごとにみてみましょう!
資格
〇パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーになるために資格はいりません。
しかし、無資格でトレーナーを名乗ることができるため業務委託を受けたり、フリーランスとして活動したりするには実務経験や指導実績が重視されます。
〇理学療法士
それに対して、理学療法士になるためには国家資格が必要です。
国家資格を取得するためには大学や専門学校などの養成校に通い、国家試験に合格しなければなりません。
仕事内容
〇パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーの仕事はスポーツジムにおけるトレーニング指導です。
主にダイエットを始めとするボディメイクが多いです。
また、近年は健康的な身体づくりためのコンディショニングの需要も高まっており、より専門的な知識がトレーナーに要求されるようになってきました。
〇理学療法士
一方で、理学療法士の仕事は主にリハビリです。
日常生活の寝返り、起き上がり、歩くなどの動作改善のプロとして仕事をします。
医療にも深く関わってくるため、高い専門性が求められる仕事です。
働き方
〇パーソナルトレーナー
一般的にスポーツジムで社員として働くか、フリーランスとして働くかのどちらかです。
ダイエットや運動不足解消などのためにトレーニング指導を行います。
パーソナルトレーニングを受ける人はさまざまな事情でトレーニングを一人で続けれない人が多いです。
しかし、トレーニングの目的は人によって異なります。専門知識や数値的な効果だけでなく、楽しさを重視するお客様もいらっしゃいます。
おもにジムのマシンを使ったウエイトトレーニング、バランスボールなどの用具を使って体幹トレーニングを行います。
ジム社員の場合、実働8時間のシフト制になっていることがほとんどです。
しかし、スポーツジムの場合は営業時間が長く、お客様の予約状況によってシフト時間を超えて働くということもあります。
フリーランスはこの限りではありません。当然ながら自身ですべてスケジュール管理を行います。一般的には、3年~5年の経験を積んで独立するトレーナーが多いです。
〇理学療法士
病院で勤務する場合がほとんどです。
理学療法は医療行為に位置づけられるため、医師の指示に基づいて行われます。
怪我や加齢による身体の機能低下に対して運動機能を維持、回復させるために理学療法を行います。
例えば、交通事故の後遺症で麻痺が残ってしまった患者に対して日常生活復帰のための訓練などが挙げられます
業務内容はリハビリが大半を占め、実働8時間の日勤で働くことがほとんどです。また、基本的に夜勤はありません。平均的な勤続年数は約5年です。
また、理学療法士としての開業権がないため、病院や介護関係の職場に勤務することになります。
年収
〇パーソナルトレーナー
会社員とフリーランスでは異なります。
・スポーツジム正社員のパーソナルトレーナーの場合
明確な統計データがないため推測ですが、年収240万円~360万円になると思います。
各社求人をみると月収20万円+歩合給という形態が多いです。
・フリーランスのパーソナルトレーナーの場合
フリーランスの働き方は多様なため業務委託を例に考えてみましょう。
大手フィットネスクラブにおけるセッションフィーがトレーナー7割、施設3割とします。
月間100セッション、セッション単価6000円として計算すると年収504万円になります。あくまでこれは概算です。実際に継続的な受注を受けるには実績や営業面での努力が欠かせません。
フリーランスの場合、セッション数によって大きく変動するため不安定な面があります。
〇理学療法士
平均年収404万9100円
(厚生労働省:平成29年賃金構造基本統計調査の決まって支給する現金給与額、年間賞与その他特別給与額から平均年収を算出)
養成校に通い、国家資格を取得していることを考えると決して高いとはいえない年収です。
残業時間や勤務体系を考えても不満をもつ理学療法士はいるかもしれません。
理学療法士がパーソナルトレーナーになるメリット・デメリット
メリット
・年収があがる
・各施設で重宝される
・人の健康に対して総合的に役立つことができ、やりがいがある
先に述べたようにフリーランスのパーソナルトレーナーで月100セッションの売れっ子になれば年収の大幅アップが期待できます。
理学療法士のいるスポーツジムはクライアントの安心感にも繋がります。
そのため、スポーツジムにおいては重宝される傾向にあります。
自分でトレーニングすることや新たなことに挑戦することが好きな方にはやりがいがあります。
デメリット
・フリーランスの場合、収入は不安定になる
・病院のように医師の指示の基ではないので、自分でメニューを組み立てる必要がある
・責任はすべて自分にかかる
病院という安定した環境がなくなるということが一番のデメリットです。
フリーランスの場合、最初は顧客がいない状態からスタートするので収入は不安定になります。
最初からすべて上手くいくという保証はありません。しかし、まずは勤務トレーナーとして始めることがほとんどなので、そこで経験を積んで先のキャリアを検討していくのが良いでしょう。
理学療法士がパーソナルトレーナーとして働く場合
ジムで働く
ジムでの働き方は大きく3種類に分けることができます。
・副業
理学療法士として病院で勤務しながら、ジムで業務委託を受けたり、個人で出張トレーニングをする方法があります。
しかし、勤務先の理解が必要なことと時間の問題で難しい場合が多いでしょう。
・社員として働く
理学療法士がパーソナルトレーナーとして働く場合、最もリスクが少ない方法です。
収入の安定が魅力ですが、スポーツジムは病院に比べ給与水準が低いため年収が下がる可能性が高いです。
・フリー
あなたの理学療法士としての知識を生かしながらパーソナルトレーナーとして働くにはいちばん適しています。
収入が不安定というリスクがありますが、成功すれば大幅な年収アップが期待できるでしょう。
また、働く時間を自分でコントロールできるためより自由な働き方をすることができます。
スクールに通う
理学療法士として専門知識があることは強みになります。
リハビリの世界とトレーニングの世界両方を見ておくことでよりスペシャリストとして成長できるでしょう。
養成スクールをYASE LABO PROで探そう
最後に、現場で求められることはトレーニング指導の実績や経験です。
トレーニング指導では実際の効果だけでなくトレーニング後の満足感も求められます。
例えば、スクワットを10回行うとします。
そこでしゃがむ深さを数センチ変えるだけでクライアントへの負荷は変わります。
あなたがクライアントの立場なら
「知識はあるが効果を感じられないトレーナー」
「知識があり、トレーニング後の充足感を与えてくれるトレーナー」
どちらを選ぶでしょうか?
もちろん、後者ですよね。
理学療法士の専門知識にパーソナルトレーナーが勝つことはできません。
しかし、現場で活躍する多くのパーソナルトレーナーが知識だけでなく、クライアントを満足させる術をもっています。
これはトレーニング指導の現場でのみ培えるものです。
その点、養成スクールに通うことでクライアントを満足させるための実践力をつけることができます。
そうすれば、現場に出たときにすぐにクライアントの心をつかむことができ、継続した依頼に繋がりやすいでしょう。いうまでもなく、それはパーソナルトレーナーとしての安定したキャリアにも繋がります。
養成スクールに通う時間がもったいないと感じるかもしれません。しかし、長い目で見た場合に損をすることはないでしょう。
あなたの理学療法士という資格をパーソナルトレーナーとして有効活用するためには、まず養成スクールに通うことがもっともおすすめです。
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