JHCA−HCとは、近年フィットネス業界で広く普及しているパーソナルトレーナーの資格です。
JHCA−HCは、医学やスポーツ科学の知識のみならず実際の指導能力や実践能力も認められる資格ですので、多くのフィットネス施設でも優遇されるケースも多いようです。
今回は、そんなJHCA−HCというパーソナルトレーナーの資格についてくわしく解説します!
JHCA−HCとは?
JHCA−HCは、Japan Holistic Conditioning Association:JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会)という団体が発行する、Holistic Conditioner(ホリスティックトレーナー/HC)というパーソナルトレーナーの資格です。
発行団体であるJHCAは、東京・大阪・福岡・高崎を拠点に日本国内における運動指導者の人材育成を行うNPO法人です。
運動指導者に高い技術を提供することを目的に、日本全国にて年間770日間以上の講習会を展開しています。
JHCAが発行するパーソナルトレーナーの資格であるHC(ホリスティックコンディショナー)は、JHCAが提唱する「FNC(機能的神経―筋コンディショニング)」の理論を実践。
神経−筋機能へのさまざまなアプローチを学べることに加え、ベーシックなFJC(機能的関節コンディショニング)の基本テクニックを用いて体軸を安定させるメソッドも習得できます。
また、HCを取得することで運動時における「正しいフォームの確保」を指導できるようになります。そのため、腰痛・膝痛・肩痛の解消に役立つトレーニングも提供できるようになるでしょう。
こうした理由から、HCは従来のコンディショニングトレーナーやパーソナルトレーナーの1ランク上の資格と位置づけられています。
この資格の保有者はフィットネスクラブやパーソナルジムや医療系スポーツ施設、スポーツチームなどにて多数活躍しており、起業家として活動している有資格者も全国に点在しています。
身体のコンディショニングおよびトレーニングの専門家として運動指導ができるような知識と技術が身につくうえ、身体のスペシャリストとしての証となるため、国内でパーソナルトレーナーとして活動したい方には必見の資格です!
JHCA-HC試験概要
JHCA−HC試験概要
JHCA−HCの認定試験は、次の3分野に分けられて構成されています。
①受験者自身が実際にベンチプレス、パラレルスクワット、ハングクリーンを行いその習熟度を確認する「実技―鍛錬度チェック」
②基礎的な理論問題や総合的なトレーニングメニュー作成およびプログラミングからなる「筆記試験」
③ホリスティックコンディショニングセミナーまたはアカデミーコースの内容にのっとったFNC(機能的神経―筋コンディショニング)とFJC(機能的関節コンディショニング)のテクニックでアプローチを行う「実技―指導ロールプレイングテスト」
なお、①の「実技―鍛錬度チェック」の合格基準は、ベンチプレスは男性が体重の1.1倍の重量×2。女性では体重の0.7倍の重量×2。
パラレルスクワットは男性が体重の1.5倍の重量×2 。女性では体重の1.2倍の重量×2。
ハングクリーンは男性が体重×2で女性では体重の0.6倍の重量×2となっています。
ただし、特別な事情によりこの基準がクリアできない場合は、事前に申し出ることも可能です。
受験資格
JHCA−HCの資格認定試験を受験するためには、いくつかの出願条件があります。
以下の条件1~3すべてを満たしていること
- JHCA会員であること
- JHCA認定FC(フィジカルコンディショナー)の資格認定者であること
- JHCA主催、ホリスティックコンディショニングセミナー、またはアカデミーコースにて、20時間以上の理論および実技講習を受講・修了していること
受験料
3,2000円(認定試験合格後、ライセンス登録料が別途5,000円かかります)
日程
3月、9月の年2回開催となっています
会場
日本ホリスティックコンディショニング協会
(東京都港区芝 5−3−2 アイセ芝ビルB1階)
JHCA-HCの取得難易度は比較的低い
JHCA−HCの合格率は正式に公表されていません。
しかし、JHCA−HCは受験資格に学歴などの制限はないため、比較的その取得難易度は低いと考えられます。
ただし、他の資格試験ではあまり設けられていない「実技試験」が設定されています。
そのため、トレーナーとしての知識のみならず、トレーニーおよびトレーナーとしての経験やスキルが試される試験といえます。
JHCA−HCはJHCA−FC(ホリスティックフィジカルコンディショナー)の認定を受けている必要があるため、当然ながら合格者の中に全くの初学者はいません。
そのため、すべての受験者がトレーナーとしての基本的な知識と技術を有しているといえます。
また、受験者によって試験に対する準備期間は異なるようです。
受験者の多くはJHCA−FCとして日頃の経験を積みながら、JHCA−HCの受験準備を行うケースが多いようです。
JHCA-HCを取得するための効果的な勉強方法
JHCA−HCの取得に向けた効果的な勉強方法は、その方が有している知識や技術レベル、トレーナーとしての経験によって大きく異なります。
しかし、JHCA−HCの受験者は、基本的な解剖学や生理学、運動学といった知識は持ち合わせていると言えるため、重要な学習ポイントは以下の2つになります。
・痛みのメカニズムおよびその対処方法の学習
・トレーニング指導の習熟
JHCA−HCの受験用問題集はありませんので、自分が学習しやすいテキストブックを使って理解しておきましょう。
また、定期的にJHCA主催の講習会も開催されているため、講習会に参加することでより効果的に勉強を行うこともできるでしょう。
JHCA−FCのワンランク上の資格を取得ためにはこの2点における習熟度をさらに深め、協会が推奨する「二次的な腰痛・膝痛・肩痛などへも対処できる能力」を高める必要があります。
そのためにも、テキストベースの理論的な学習はもちろん、クライアントへの指導実績を増やすことが合格に向けた最も効果的な勉強になるといえるでしょう。
独学が不安な方はYASERABO PROにご相談を!
JHCA−HCはJHCAが発行する資格の中でも中級程度の資格です。
取得に際して求められる知識や技術習熟度はある程度の標準が求められます。
取得に向けた勉強だけでなく、資格取得後にしっかりとクライアントの要求を満たすことのできるトレーナーになるためにも、パーソナルトレーナーの養成スクールで学ぶことは非常におすすめです。
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